日本代表と、代表監督に対する思い

僕は岡田監督が嫌いだ。この気持ちは今に始まったことじゃなく、いろんな理由が積み重なって形成されている。今の代表に対して、まったく気持ちが入らないのは岡田さんが監督をしていることが一つの要因ではあるけれど、もちろんそれだけでもない。いや、逆に岡田さんらしくないからだとも言える。ドーハの頃、フランス大会の予選の頃、トルシエが日本を率いてた頃、狂おしいほどの気持ちを抱いていた代表に対して、翌日に朝早い予定が入っていようがお構いなしに夜更かしして試合を心待ちにしていた代表に対して、何故これほどまで僕は冷めてしまったのだろうか。

↓ここから続き

空席の目立つ国立で行われた今日の香港戦を見ながら、またぞろ代表に対する気持ちをああでもないこうでもないと考えていた。試合を見ている最中は、もやもやするだけで何も思いつかなかったのだけれど、風呂にゆっくり浸かっているうちに、幾つかの要因が思い浮かんできて、たぶんそれは僕にとっての正解なんだと思うに至った。

僕が岡田さんを嫌いな理由は幾つかある。浦和がJ2に沈んでいたとき、彼は昇格を争っていた札幌を率い、エメルソンという強烈な諸刃の剣を見事に使いこなして、十分に強いチームを作り上げた。結局浦和は4回戦って一度も勝てなかったし、結果的に何とかJ2二位で昇格は果たしたけれど、優勝は早々に札幌が持って行ってしまった。浦和に力が無かったのがもちろん悪いんだが、やっぱりあのときの思いは忘れる事が出来ない。

J1に復帰したあと、横浜FMの監督に就任した岡田さんは、フィジカルを全面に押し出したリアリスティックなチーム作りを行い(当時は結構補強費も使っていた)、これまた見事に横浜をJの強豪へと押し上げた。いや、その手腕は凄いと心から思っているけれど、面白くないんだよ、彼のフットボールは。特に横浜の監督をしていたときは、体格が良くてフィジカル面の強い選手をずらりとならべて、これでもかとゴリゴリに体力勝負のサッカーをやっていたという思い込みが僕にはある。これは好みの問題だからどうでも良いんだけど、個人的には嫌いなスタイルだったし、そのチームに目の前でカップを持って行かれたというのが、本当に腹立たしかった。2度も負けてるんだよ、浦和は。

でも、それが今の代表に対しての思いに直接つながっているのでもない。岡田代表監督は、就任してからずっと「日本らしいサッカー」という言葉を頻繁に使っていて、それがどうにも腑に落ちないからなのだ。「日本らしいサッカー」ってなんだろうと考えるけれど、それを考えるのは別に代表監督の仕事ではない。そういうと語弊があるかも知れないが、あくまでも「日本らしいサッカー」というのは日本サッカー界の集大成であって、一人の代表監督が考えて実行するものでは断じてない。代表の試合を見ていて「日本らしいサッカー」が出来てないと思ったとしても、それが「日本らしいサッカー」を表しているに過ぎないのだから。

岡田さんは、オシムからチームを引き継いだときに考え過ぎてしまったのではないだろうか。彼の真骨頂は、徹底的な現実主義者という部分にあると僕は思っている。「~らしい」なんて、彼には最も似合わない言葉だと思うし、もっともっと、彼らしいやり方でやってくれれば良いのにとも思う。極論かも知れないけれど、岡田さんはもっと走れる選手が欲しいと思っているだろうし(坂田のように!)、もっとフィジカルの強い選手で中盤を構成したいと考えているだろう。中村二人と遠藤で組む中盤なんて、岡田さんの頭の中にあるはずが無い。オシムが作りかけた残滓が、どうにも取り除けずに今まで来ている感じがする。

直接の敵として対峙していた時間が長いだけに、今の岡田監督がやっている代表のサッカーに対しては、違和感ばっかりが募る。なんか、無理している感じを受けるのだ。彼の手慣れたやり方はもっと全然違うものだと僕は思ってるし、そうじゃないと最善を尽くしていると感じられないというか。まあ、本当に勝手な思い込みから発生している考えだけれども、松田とか河合みたいな選手が中盤の底にいてガチガチに守り、困ったらなりふり構わず闘莉王を最前線に上げて放り込むようなサッカーの方が、よっぽどすがすがしい。きっと、そっちの方が断然今の日本を象徴するサッカーだと思う。個人的には。

代表に対する気持ちが弱まっている要因は他にもあって、そっちの方が割合としては大きいかも知れない。次回に続く…

しかし、今日の国立を埋めた16369人の観客は、天晴れだ。

その2に続きます。

  • posted at: 2010/02/12/Fri 00:40:53 +0900
  • category:雑記
Recent Entries from Same Category

ひげ同盟

(0)のコメントがあります

コメントフォーム
コメントフォーム

タグは使えません。URLも自動リンクしません。

(0)のトラックバックがあります

この記事にトラックバックを送る際は、下記URIをご利用ください。
この記事のトラックバックURI