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		<subtitle type="text">浦和との日常を中心としたブログ。</subtitle>
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		<updated>2010-10-27T02:41:37+09:00</updated>
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		<title type="text">浦和レッズの分水嶺</title>
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<p>フィンケ監督に来季の契約延長オファーを出すかどうかの判断が、11月末になるという新聞報道があった。「順位で決めるものではないと思う」と橋本社長は口にしていたようだが、開幕前には今季の目標がクラブから示されていた。ACL出場権の獲得と、何らかのタイトルを獲ること。非常に明確ではあるのだが、逆に言えばそれだけでしかなかった。それ以外に、どんな判断基準をクラブは持っているのだろうか。</p><hr /><p>思えば、フィンケ監督は藤口社長の肝いりで就任した監督だ。藤口社長が、浦和レッズというクラブのサッカースタイルを構築したいという想いから、フィンケ監督と信藤GMを招聘した。それが藤口社長一人の考えだったのか、クラブ全体の総意だったのかは知る由もないが、現実としてフィンケ監督は2009年から浦和の監督に就任し、その後行ってきたことは、しっかりと評価すべきだと思う。</p>
<p>個人的な想いとしては、フィンケ監督には敬意を払っているし、彼の成し遂げたことは十分以上の成果を上げていると思う。こと「浦和レッズ」というクラブにおいて、これほどの改革を行うのは一筋縄で行かないことは明白だし、それは浦和をサポートしてきた人間ならば、等しく情報を持っている筈だ。</p>
<p>個人に依存するサッカーからの脱却、ユースカテゴリで育成した選手の抜擢、チーム力の底上げ。表面的に見える事象を取り上げても、これだけの成果を、“他の誰ならば成しえたのか？”という疑問に即答できる人は、関係者にだって少ないと思う。もちろん、タイトルという直接的な結果は出ていない。恐らく、年初の目標も到達出来るかどうか非常に微妙なところだ。ただ、だからといって彼が作り上げた事実まで歪曲する必要はどこにもない。藤口社長が考えた未来は、少なからず実現されてきているのだから。</p>
<p>僕はフィンケ監督を信頼しているが、だからといって盲目的に来季以降の監督を継続して欲しいと思っているわけではない。浦和レッズはJリーグの中では資金力が豊富なクラブであるし、実際に予算やクラブスタッフの数は図抜けているし、レッズランドのような副次的施設も有している。端的な事実として、日本の中ではトップレベルのクラブという認識に間違いは無いだろう。だからこそ、結果が求められるのもまた事実。フィンケ監督では結果が得られないとクラブが判断するならば、それは当然の事だ。</p>
<p>一番問題とされなければならないのは、フィンケ監督を招聘したことが<br />

「藤口社長の独断」<br />

だったのか<br />

「クラブ総意として」<br />

だったのか、という部分だ。浦和レッズの社長職は、周知の通り三菱自動車の人事により決定され、多くの場合2年毎に交代する。ということは、例えばある一人の社長がフットボールに造詣が深く、優れた強化策と実行力を併せ持っていたとしても、その個人に依存した強化を進めれば、2年後には何一つクラブには経験が残らないのだ。</p>
<p>語弊を恐れずに言えば、監督なんて誰でも良い。自分のブログでも<a href="http://urawamaniac.com/blognplus/index.php?e=423">何度も書いている</a>けれど、クラブが長期的な強化プランを持ち、その方針に合致している監督を招聘するのが、ごくありふれたサッカークラブのスタンスだ。</p>
<p>「浦和レッズはこういうサッカーを目指しています。なのでこの監督を呼び、この選手を補強しました。」</p>
<p>こうした流れが、本来当たり前の筈。しかしながら浦和レッズは、2年毎に社長が代わり、GMも強い権限を持つことが出来ず、結果的には社長が替わる度に強化方針がコロコロと変わる、なんとも情けないクラブであり続けてきた。逆に言えば、今は本質的にクラブが変わる、最後の大きなチャンスなのかも知れない。</p>
<p>藤口社長が独断でフィンケを呼んだのか、それはさておくとしても、彼が浦和レッズを変えようとして動いたのは疑いようのない事実。信藤GMは志半ばでチームを去り、藤口社長は任期を終えて社長職を離れ、既にフィンケ監督を招聘した強い意志を持った人間はクラブに存在しない。</p>
<p>はっきり言ってしまえば、浦和レッズというクラブには「継続的にチームを強化する」意志はこれまで存在してこなかった。その場しのぎ、日和見。これほどこの二つの言葉が似合うクラブもないだろう。この2年間、曲がりなりにも継続した強化を進めてきて、間違いなくチームは良い方向に転がりつつあると、個人的には感じている。出来ればこの流れを継続して欲しいと思う。</p>
<p>監督と契約延長するにしろ更迭するにしろ、そこにはクラブとしての明確な主張が必要だ。クラブとしての強化方針に則った判断であれば、きっと浦和の未来は明るい。逆に、スケープゴートとして監督を更迭し、この2年間を無かったことにするようなことがあれば、今スタジアムに足を運びサポートしている人間を完全に無視することになる。そのことを、クラブは理解しなければならないと思う。</p>
<p>浦和レッズは、変われるか。</p>
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		<title type="text">我が家。</title>
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		<updated>2010-10-19T23:34:51+09:00</updated>
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<p>バックスタンドアッパーから眺める景色は、観客が減っていることもあって多少の寂寥感を醸し出してはいたが、それを補って余りあるほどの引き締まった空気感が周囲を包み込んでいて、それはとても心地の良いものだった。試合が始まってからその感覚はどんどん強まっていって、後半相手のプレーや主審の笛に反応するブーイングの早さと大きさに、大げさに言えば研ぎ澄まされたものを感じていた。</p><hr /><p>僕が、この間の土曜日にそこで感じたものは、成績が上がらず観客の減少に悩むクラブが醸し出す空気感ではまったくなくて、非常に洗練された、ただ純粋にホームチームを勝たせる舞台装置としてのホーム・スタジアムだった。単純な受け取り方かも知れないけれど、ピッチでは選手が勝利を追い求め自分たちのやり方を貫きながらひたすらにプレーし、スタンドはしっかりとそれを後押しする。コールやチャントだけに寄るのではなく、一つひとつのプレーを注視しながら、ホームチームが有利に試合を運べるように、個々人が必要と考えた行動をする。そして、それが結集しまとまって、より大きな力となっていく。スタジアム全体が、非常に高い集中力を保っているように感じられた。</p>
<p class="image"><a href="http://www.flickr.com/photos/taidaya/5096115300/" title="2010セレッソ戦 by taidaya5, on Flickr"><img src="http://farm5.static.flickr.com/4129/5096115300_71e3c5b26e_z.jpg" width="640" height="427" alt="2010セレッソ戦"  /></a></p>
<p>浦和のホームなら当たり前だろうと考えていたけれど、数ヶ月のブランクを経た後に改めて感じた埼玉スタジアムの雰囲気は、本当に良い方向へ変わっていたと思う。残念ながらその渦中に居られなかったから、何を理由としてそういう変化が起きたのかは解らないけれど、ただただ、スタンドに居ながら幸福な時間を感じられたのは紛れもない事実。そして、ピッチの上にも、少しずつではあるけれど着実に変わりつつあるチームを見る事が出来た。</p>
<p>今の浦和レッズは、チームを指して特徴的に「これだ」と言えるものはない。それは当然のことで、指揮官を筆頭としたチーム強化に携わる人間が「特徴的であろう」とすることを避けているのだから。“時代に沿った”当たり前のフットボールを、当たり前に展開する。そして、それこそがチームに継続的な勝利を呼びこむ最高の手段だと信じながら。誰が出場してもクオリティを出来るだけ落とさずに、同質の内容をピッチに表す。口で言うのは簡単だが、実際に具現化させることの難しさは浦和を見ている人ならば誰もが等しく実感しているだろうし、恐らくまだまだ時間が掛かるだろう。トップチームだけではなく、ユースカテゴリまでも含めたクラブ総体としての強化を考えるならば、遠大な時間が必要になる。</p>
<p>でも。目指さない限り、目標が近づいてくる事は無い。今の浦和は、諦めずに2年近くの時間を費やして、ようやく朧気ながら形が見えてきたところだ。変わりゆく浦和レッズ。選手も、そしてスタジアムも。</p>
<p>苦しい時間が続き、チームとして戦い方に苦心する時、誰かに頼るのではなく、一人ひとりがチームとして必要なタスクを十二分にこなした上で、更に周囲と連動して局面を打開していく。別に攻撃に限った話では無い。守勢に回ったとしても、局面に強いディフェンダーの跳ね返しに期待し依存するのではなく、まずは出所を抑えて、お互いにカバーしながらチームとして強い意志を持ち、プッシュアップしていく。期待と依存を繰り返してきた浦和レッズにとって、11人がそれぞれ主体性を持つ事が、もしかすると一番難しいことだったのかも知れない。</p>
<p>今の浦和レッズは、少なくともピッチに立った選手たちそれぞれが自分の頭で考えて、プレーの選択を常にしようとする気概に溢れている。それを見守るスタンドも、間違いなくそれに気づき始めている。だからこそ、あれだけ純度の高い空気が、スタジアムに充満していたのだと思う。華々しさはまだ持てていないかも知れないが、これだけの変革をスタジアムで目の当たりに出来るタイミングは、それほど多くないとだろう。それこそ、10年に一度とかそういった類の表現に値するくらいの。</p>
<p>たぶん、スタジアムに居る人は解っているんだと思う。やっぱり、埼スタは僕の家だった。</p>
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		<title type="text">2010Jリーグ第15節　京都サンガF.C.戦</title>
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		<updated>2010-07-31T09:27:12+09:00</updated>
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			<name>怠惰屋</name>
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		<summary type="text" xml:lang="ja">知人のサポーターと話をした時に、こんな一節が出てきた。
「サポーターって、出てない選手を過大評価する傾向があるよね。出ている選手が上手くプレー出来ていないと、出ていな...</summary>
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<p>知人のサポーターと話をした時に、こんな一節が出てきた。</p>
<p>「サポーターって、出てない選手を過大評価する傾向があるよね。出ている選手が上手くプレー出来ていないと、出ていない選手なら出来るのにって、反射的に思っちゃうから。」</p>
<p>至極、的を射た話だと思う。確かに、選手個々の能力を見たとき、それぞれ得意とするプレーは異なるしあの選手だったらもっと良いプレーが出来ると思うのは仕方ないことだと思う。</p><hr /><p>このポジションには誰が出た方が良いとか、そういった類の話が日常的にサポーターの間で交わされるのはとても健康的な事だと思うし、そういう積み重ねが少しずつクラブのレベルを高めていく、一助になるとも思う。でも、前節の試合後に噴出した高原と都築へのコールには強烈な違和感を感じた。それをやることにどんな意味があったのか知る由もないが、個人的には吐き気を催すほどの嫌悪感があった。</p>
<p>個人的な理由から、去年今年と、以前ほど浦和の試合に行けていない。もちろん映像ではチェックしているけれど、現場の雰囲気からは少し遠ざかってしまっている。だから、という訳では無いけれど、思い立って京都へ行ってきた。</p>
<p class="image"><img src="http://blog.urawamaniac.com/files/2010kyoto_away.jpg" width="750" height="563" alt="2010京都戦・アウェイ"  /></p>
<p>暑いだろうなという戦前の目算は外れ、今にも泣き出しそうな空と、涼しいと表現しても遠くないほど低い気温とで、夏場の試合としては悪くないコンディションだった。相手は監督が事実上解任され、最下位に喘いでいる京都。少なくとも所属する選手のメンツだけを見れば、ここまで苦しまなくても良いと思われる陣容だけれども、攻撃を余りにも前線の3人に頼ってしまっているためか、チーム全体のバランスが崩れているというのがここまでの印象。</p>
<p>ここまでの浦和を客観的に見ると、パスを繋ごうという意識は昨年よりも更に強まっているし、そこからどうにかして崩そうという意図は垣間見えるものの、チームコンセプトが選手全員に浸透しているとはお世辞にも言えず、選手たちが頭の中に描いている図が乖離していると感じられる。特にベテラン選手と若手選手の意識の乖離は笑って済ませられるレベルではなく、結果が出ていないからか傲慢なプレーが試合中も噴出しているし、正直、状態としては良くないと思う。</p>
<p>広島戦でもそうだったけれど、ボールをキープしながら攻めるときに、人数を掛けていこうとする意図は素晴らしいし、例えばクロスを上げるときにゴール前へ3人から4人の選手が入り込んでいるシーンなど、過去の浦和から考えればあり得ないほど、意識は高まっていると思う。ただ、それだけになってしまっているとも言える。前線に人数が入り込み過ぎて、自分たちでスペースを消してしまっている姿はもうデフォルトとなっているし、人数がいるのを利用して崩そうというアイデアは、まだまだ少ない。ボールを預けても返ってこないから走らない、ワンツーを企図しても楔の時点でロストしてしまう。楔のパス自体が合わない。こんなシーンは、山ほど見受けられる。</p>
<p>そもそも、ポゼッションしながら戦う際に必要とされるのは、いかに自らテンポを変えられるかだ。ゆっくりとディフェンスラインからビルドアップし、ボランチを経由して前にボールを運んでいれば、必然的に前線にスペースは無くなる。人が密集した中を崩していくのは、そう容易いことではない。例えばたらたらと横パスを繰り返していたとしても、どこかのタイミングでシュートに近いようなスピードの縦パスを入れる。そのパスをスイッチとして一気にテンポアップし、壁を使ったダイレクトのショートパスや、3人目以降の動きまで考慮したパスなど、幾つかの選択肢を持って攻めきろうとしなければ、遅攻で相手を崩すのは相当難儀するだろう。</p>
<p>今の浦和はそこまでのイメージの共有が図れてはいないと思う。前線に人が入り込むだけで、その後の動き出しが極端に少ないし、だからサヌがボールを持った時にブーイングめいたざわつきがゴール裏から生まれてしまうのだ。確かにサヌは守備面で不安を抱えているし、やったことの無い左サイドバックで四苦八苦しているのは見ているだけで判るけれど、だからといって彼が攻撃時にそこまで酷いプレーをしているとは思わない。チームとして、サイドバックからボールを引き出す動きがあまりにも足りていないのだから。</p>
<p>センターバック2人がパス交換をして、手詰まりになったときにサイドバックへボールが預けられる。その時、ボールを引き出しにくる選手はボランチの阿部しかいないのだ。ほとんどの場合、サヌがボールを受けるタイミングでは相手のサイド2人にスペースをケアされているし、パスコースが無い状態で受けている。これはサヌに限らず、平川も同様だが。この状態で無理にドリブルで仕掛けて前に行こうとするのは、ドリブルを始めたら手が付けられないほどの天才か、手が付けられないほどの馬鹿か、そのどちらかだ。</p>
<p>もうさ、やめようよ。特定の選手がボールを持っただけで不安感を煽るような状態に自らが陥ってしまうのは。そこにチームを勝たせるための何かは、1つも存在しないんだから。</p>
<p>だから、サヌが見事なミドルを突き刺した時、嬉しくて仕方なかった。彼は、メンタルの強さを見せてくれた。でも、試合中に味方サポーターから動揺させられた上で、それを跳ね返して活躍できる選手はそう多くない。僕らはこれまで、何度も目撃してきた筈じゃないか。今もチームは産みの苦しみを味わいながら新しい形を作ろうとしている。サポーターと名乗るならば、少なくとも試合中はそれを支えて欲しいと思う。</p>
<p>サッカーは、90分で如何に相手より1点でも多く奪うかを競うゲームだ。そこに至る方法論は、それこそ数え切れないほど存在する。だから、浦和がやろうとしている形を好きだと思う人も居れば、嫌いだと思う人も居るだろう。それは至極当然のこと。ただし、何度でも言うが、自らを浦和のサポーターと名乗るならば、試合中だけは応援に集中して欲しい。勝たせるために、今のチームが目指すサッカーを支える。試合中僕らに出来ることは、それしかないんだから。</p>
</div> 
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		<title type="text">湘南戦の録画を2度続けて見てしまった。</title>
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		<updated>2010-04-07T00:14:23+09:00</updated>
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			<name>怠惰屋</name>
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		<summary type="text" xml:lang="ja">先週あったホーム2連戦に両方とも行けず、特にナビスコはテレビ放送すら無かったから残念極まりなかったのだけれど、そんなことは湘南戦の録画を見ただけで吹っ飛んでしまった。...</summary>
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<p>先週あったホーム2連戦に両方とも行けず、特にナビスコはテレビ放送すら無かったから残念極まりなかったのだけれど、そんなことは湘南戦の録画を見ただけで吹っ飛んでしまった。もう、驚くほどのスピードで浦和は進化しているし、まさかたった1年ちょっとでこれだけの質の向上が果たせられるとは思ってもいなかったから、テレビの画面を眺めながら背筋がゾクゾクする感じがした。</p><hr /><p>浦和レッズが、こんなフットボールをする日が来るなんて！</p>
<p>何を大げさなと言う無かれ。確かにこの日の湘南はずいぶんと自陣に引いて守っていて中盤にスペースがあったし、そうした相手なのだからこれくらい出来て当然だ、いやそれ以上になんでもっと点が取れないんだという意見があるのは何となく理解出来る。</p>
<p>でもね、これだけ相手をパスワークで翻弄できる浦和を僕は未だかつて一度も見たことがない。優れたポジショニング、適切なパスコースの創出、タイミングの変化を持った楔のパスからの連動ある攻撃なんかを見ていると、どうしたって相好を崩してしまう。ピッチ上の10人が有機体の様に相互連鎖しながら、統率された動きを見せてくれるのは、痛快以外のなにものでもない。</p>
<p>僕はこの前の日曜日、録画しておいた湘南戦の録画を、2度続けて見てしまった。これまでも、得点シーンを何度も見ることはあったけれど、1試合通して2度続けて見たことは一度もなかったし、それだけ気持ちが昂ぶっていたのだと思う。カウンターになれば雪崩のようにゴール前まで選手が走り込んでくるし、一方で遅攻になった際は、技術とアイデアで崩そうとする意図が紛れもなく感じ取れる。面白いんだ、普通に。</p>
<p>だからといって、現状がパーフェクトだとは全く思っていないし、たぶんそんなに勝ち続けられないとも思う。いくらでも大波小波あるだろうし。ただ、こうした土台が出来つつあることが、何よりも重要なのだ。基礎工事を蔑ろにした建物が長い間建っていられないように、基礎の無いフットボールはいつだって容易に瓦解する。浦和はそれを嫌というほど学んだはず。だからこそ、地中深くまでクイを打っている今の浦和が頼もしく感じられてならない。</p>
<p>あと、試合を見ていたら、想像よりもずっと、浦和の選手たちが持つポテンシャルは高いということに改めて気づかされた。役割が整理され、プレーの選択肢が良い意味で限定され、一人一人の負荷が平準化されていった結果、彼らは自らの持つ力を存分に発揮しつつある。もし浦和の選手が生き返ったように見えたとしたら、生存競争が激化していることも重要なファクターだと思うけれど、それと同じくらい、チームが組織として構築されつつあることが大きな要因だと思う。</p>
<p>あそこまで壊れたチームが、これだけ短い時間で急速に整備されている。この事実を無視することは僕には出来ないし、数年前に夢見ていた浦和レッズの未来が、眼前に現れようとしている喜びを隠す積もりもない。何とか、この道筋を長く伸ばしたいと強く思い、この轍をより深く刻んでいきたいと願う。世界を揺らしたいのならば、クラブに関わる誰もが、常に学び続けなければならないと僕は考える。</p>
</div> 
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		<title type="text">書評：浦和再生</title>
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		<updated>2010-03-31T01:29:58+09:00</updated>
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			<name>怠惰屋</name>
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		<summary type="text" xml:lang="ja">最近、思うところあってサッカーがらみの書籍を多読しているのだけれど、先日島崎さんの著作である「浦和再生　レッズスタイルの行方」が発行されることを聞いていたので、店頭に...</summary>
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		<content type="xhtml" xml:lang="ja">
		<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<p>最近、思うところあってサッカーがらみの書籍を多読しているのだけれど、先日島崎さんの著作である「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/406215806X?ie=UTF8&amp;tag=urawamaniac-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=406215806X">浦和再生　レッズスタイルの行方</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=urawamaniac-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=406215806X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;"  />」が発行されることを聞いていたので、店頭に並ぶのを心待ちにしていた。発売日に入手して、早速ページをめくっていくと、なんというか懐かしい感じが甦ってきた。</p><hr /><p>もの凄い厚かましい物言いだけれども、島崎さんの浦和に対するスタンスと僕のそれはちょっと似ている感じが以前からしていて、読み進めるうちに“そうだそうだ”と何度も膝を打つ場面が出てきて、「ビッグクラブ」を読んだ時と同じような気持ちになっていった。</p>
<p>本書は、2009年の浦和レッズを立ち上がりから、主に戦術的観点に寄って詳細に試合の内容を振り返っている。合間合間に入る選手のコメントは非常に明確というか、当時を思い出すのに十分なバランスで含まれていて、また、今まで聞いたことのないようなコメントが、まるで砂金のように心をくすぐる感じでまぶされている。</p>
<p>好調だったナビスコカップ予選、そして代表選手が戻り急激にパフォーマンスを落としたその後のリーグ戦へと連なる流れでは、戦術的論理性と選手のメンタルをくみ取った2方向からの視点で書かれているから、なぜそうなったのかを理解するのが容易い。言うは易く行うは難し、監督がどれだけ戦術的な指導を行ったところで、それをピッチで体現するのは選手であり、指導を簡単に受け入れくれるとは限らない。そうした葛藤も、十分に描かれていると思う。</p>
<p>クラブ史上ほとんど初めてといえる、フラットな4バックとゾーンで守るやり方を取り入れた浦和の2009年は、とても濃密なものだったと僕は考えていて、それはオフトが就任した2002年と近似していると僕は思う。2003年から2007年にかけて、浦和は多くのタイトルを手に入れているけれど、僕はその礎を2002年に求める。考え方は人それぞれかも知れないが、本書を読むと、それが納得できるんじゃないかなと勝手ながら思っている。</p>
<p>フットボールクラブとして最も重要な要素を記しながら結びにいたる本書は、2010年の浦和を占う意味でも非常に示唆に富んだ内容だと思うし、フラットな視点で書かれているこうした本を読み込む事が、冷静に試合と対峙したとき無闇に慌てずにいるための重要な手段になると、僕は思う。</p>
<p>
なんて、烏滸がましくも書評にチャレンジしてみましたが、慣れないことはするもんじゃないというのが感想です（笑）。</p>
</div> 
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		<title type="text">2010Jリーグ第4節　セレッソ大阪戦</title>
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		<updated>2010-03-29T02:15:09+09:00</updated>
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			<name>怠惰屋</name>
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		<summary type="text" xml:lang="ja">新横浜で東京から乗ってきた某氏と合流し、いざ長居。鉄を自認しながら、N700系は今回が初めての乗車。幸運にも往路の席は車端部をおさえることが出来たため、コンセントにiPhoneを...</summary>
		<category term="浦和レッズ::観戦記-2010年" label="浦和レッズ::観戦記-2010年" scheme="http://blog.urawamaniac.com/index.php?c=1-2" xml:lang="ja" />
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		<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<p>新横浜で東京から乗ってきた<a href="http://yas.urawamaniac.com/">某氏</a>と合流し、いざ長居。鉄を自認しながら、N700系は今回が初めての乗車。幸運にも往路の席は車端部をおさえることが出来たため、コンセントにiPhoneをつなぎ、漏洩同軸ケーブルの恩恵を受けながらの行軍となった。wi-fiがあるだけで、車中の過ごし方がこれほどまでに変わるとは思いもしなかったし、新大阪までの早いこと早いこと。そしてその新大阪で、僕は幸運を見つけた。</p><hr /><p class="image"><img src="http://blog.urawamaniac.com/files/2010sosaka_away.jpg" width="600" height="800" alt="2010C大阪戦・アウェイ"  /></p>
<p>ドクターイエロー！　いやっほーい！</p>
<p>この時点で、試合の結末はほぼ見えていた。だから僕ら二人は、僥倖とも言えるこの出会いに感謝して、本来ならば御堂筋線一本で到着出来る筈の長居まで、わざわざ環状線と阪和線を使って向かうことに決めたのだった。いや、決して個人的な興味のためなどではない。天王寺で途中下車して串揚げ屋に入ったのだって、これらは全て決められた筋書きに則って動いただけなのだから。</p>
<p>定められた筋書きの通り、試合も進んでいった。立ち上がりの十分くらいで、相手があまりにもルーズなディフェンスをしているのが判ったから、それなりに点を獲ることは出来るだろうと思ったけれど、相手の攻撃陣はテクニックとスピードに長けたタレントが揃っているので、撃ち合いになるだろうことはその時点で受け入れざるを得なかった。だから得点した直後の失点でも僕は落ち込むこともなかったし、いや、そういう筋書きなんだから。</p>
<p>…と、いい加減本題に入らなくては。</p>
<p>東京戦、山形戦で露わになった課題はこの日も解消出来ておらず、やはり後半押し込まれる場面が増えてしまった。逆説的には、3試合連続で先制出来ているという風にも言えるが。とにかく、後半になるとポジショニングのバランスが崩れてしまい、ラインが下がり、という事が繰り返されているのは大きな問題だけれども、こればっかりは選手たちの考え方を統一して貰うしか無い訳で。だって前半出来ていることが後半になると出来なくなるということは、“やれない”んじゃなくて“やらない”という事だし。運動量“だけ”の問題では無い。</p>
<p>この日幸運だったのは、相手の中盤に大きなスペースがあったこと。簡単に前を向くことが出来るし、縦へのパスも通りやすい。浦和の攻撃がまだまだ発展途上にあるのは明らかだし、実戦の中で熟成されていくコンビネーションも間違いなくあると思う。そういう意味で、比較的自由に中盤でボールを持てたセレッソとの戦いは、大きな意味があった。ピッチの中央で、ボランチに入った柏木を軸に、ワンタッチパスを絡めながら多くの選手がボールに触れながら前進していく姿は、紛れもない浦和レッズの未来。3人目以降の動きまで考えられたパス回しが、我が浦和レッズで見られる時がくるなんて！</p>
<p>ディフェンスラインからのビルドアップも、セルヒオが怪我で退くまではかなりオートマチックに出来ていたと思う。サイドバックにボールが入った時、敵を背負っているサイドハーフ（この日は右が細貝とポンテ、左が宇賀神とセルヒオ）へシンプルにボールを入れて、彼らのキープ力を使いながら周囲の動き出しを利用していくやり方が、随分と整理されてきたと思う。ただ、セルに代わって入った原口は縦へ入る動きが極端に少なく、こうしたオートマティズムは霧散してしまった。原口はスランプなのか判らないけれど、決まり事を守って走るだけでも随分仕事は上手く回ると思う。何にしても、歯がゆい。</p>
<p>ビルドアップがノッキングを起こすと、それはチーム全体のパフォーマンスに影響が出る。浦和はここ3試合、毎回判で押した様に後半パフォーマンスが落ちているけれど、毎回全く同じ理由でそうなっている訳ではないし、この日はどちらかというと、マイボールを丁寧に扱うことが出来なくなった結果が、そこにつながったのではないかと考えている。攻撃的な選手を増やして攻勢に出てくる相手をいなしながら、しっかりとボールを保持しつつ余裕あるゲーム運びが出来るチームを見られる様になるまでは、もう少し時間が必要だろう。</p>
<p>しかし、浦和がロジカルにそこを目指しているのは明らかだし、徐々にではなくかなり明確に、その実体は現れてきていると思う。極めて普通のフットボールを、少しずつこの目で見られるようになってきたという事実その一点だけで、僕は嬉しくて仕方がない。浦和に存在しなかった、必要最低限のフットボールのセオリーが、根付き始めている。それは、ドクターイエローに遭遇したことなど吹き飛んでしまうほどの。</p>
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		<title type="text">浦和レッズの後半が駄目な理由を勝手に推察</title>
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		<updated>2010-03-24T00:36:48+09:00</updated>
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<p>東京戦のあとに、良かった部分をクローズアップして書こうと思っていて半分以上書いたんだけど急に身辺がバタバタしだして全然更新できる状況じゃなくなり、そうこうしているうちにその次の試合も終わってしまって、自分の相変わらずさを呪うでもなくただただ眺めていたのだけれど、山形戦の後に達也からセルへの選手交代が後半のパフォーマンスダウンの主因みたいな書かれ方をしている新聞報道を見て、いやそれは明らかに違うだろうという思いだけが強くなったので、あわてて更新してみる。</p><hr /><p>東京戦、山形戦と、立て続けに浦和が後半に入ってパフォーマンスダウンした理由は、結構明確だと僕は考えている。この二つの試合に共通して言えるのは、前半の戦いは見所も多く、質の高い内容を保持して戦えていたこと。ボールオリエンテッドという名前が正しくそれを表しているのか僕は知らないが、どちらにしても、フィンケの目指すサッカーがそれなりに具現化されていたと思う。</p>
<p>フィンケの目指すサッカーは、乱暴にいえば「普通のサッカー」だと僕は考えていて、オシムが良く使う表現で「トレンド」という言葉があるけれど、フィンケはただ単純に、現代のトレンドに倣った普通のサッカーをきちんとやりたいだけなんじゃないかと思っている。全体をコンパクトに保つ正しいポジショニングだったり、選手が動いて空いたスペースを違う選手が使う動き出しだったり、正確なインサイドキックのパスを多用したポゼッションだったりと、ごくごく当たり前のことしかやらせていない。正しくは、そういう風にしか見えない。</p>
<p>そして、この2節の前半に見られた内容は、まさに「極めて普通のサッカー」だった。昨年まで見られなかった“正しい”ポジショニングを保った4人のバックライン、相互の感覚をきちんと把握しながらゲームをコントロールしようとするダブルボランチを見ている限り、しっかりとしたトレーニングを積んできたのが手に取るように感じられたし、なにより選手たちが学んだ事を出来る限り表現しようとしているのが見て取れたから、その面においてチームに対する信頼感はとても強いものになった。今まで出来なかった「普通のサッカー」が、ようやく浦和に根付こうとしている。</p>
<p>じゃあなんで、後半いきなりパフォーマンスが落ちてしまい押し込まれてしまったのか。セルヒオの投入にその解の全てを求めるのは、少し飛躍しすぎていると思う。もっともっと単純な話で、人間の体に染みついた癖は、そう簡単に抜けないということではないかと。前半に良いパフォーマンスが出せるのは、肉体的な疲労が少なく、昨年から今年にかけて学んでいる新しいスタイルのフットボールを“頭で考えながら”行っているから、ポジショニングが崩れず、質の高い内容を保持できた。</p>
<p>しかしこの2試合とも、前半のうちに先制したことも相まって、相手の出足が必然的に良くなる後半、少しずつ後手に回り出すと肉体的な疲労が蓄積されていき、徐々に考えながらプレーすることが困難になっていく。ゴルフをやる人なら判るかも知れないが、たとえば巧い人に教えを請うたあと、スイングが一時的に良くなったとしても、疲れてくると自分の悪い癖が顔を出してきて元の木阿弥になることがままある。それと似たような現象なんじゃなかろうか。</p>
<p>後半疲れてきたところで、咄嗟の判断のタイミングで慣れ親しんだやり方（体で覚えている）が出てきてしまい、ゾーンをマークする4人のバランスが崩れ、ラインは下がり、ボールを持ってもパスコースを作り出す動きが減ってしまう。それらが積み重なって、チーム全体の質が保てなくなってしまうのではないかと。もちろんこれは僕の勝手な推察に過ぎないけれど、その可能性は低くないとも考えている。</p>
<p>ゴルフの場合でも、教えられた手垢のついていない“普通のスイング”を体が覚えるまで練習を積み重ねると、急にそれが自分のものになっていることが良くある。そのタイミングは自分でも気づかないことがほとんどで、なんというか、劇的な変化が訪れたと錯覚するかのごとく。でもそれは、地道なトレーニングを継続したからこそ受けられる恩恵で、それ以外に道はたぶんない。頭で考えながらやっているうちはまだまだだけれども、いつしか考えずに体が動く様になるタイミングが絶対来るし、その時が浦和のブレイクスルーになると思う。</p>
<p>そのタイミングがいつになるかなんて判らないし、そもそも勝手な推論だから来ないかも知れないけど。</p>
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		<title type="text">2010Jリーグ第2節　FC東京戦　“観衆：50,096人”</title>
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		<updated>2010-03-15T00:58:57+09:00</updated>
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		<summary type="text" xml:lang="ja">数的不利になった方が相手を押し込むことがあるのは、フットボールの世界ではままあること。そして、負けているチームがその立場になったら、数的優位の側が押し込まれる可能性は...</summary>
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<p>数的不利になった方が相手を押し込むことがあるのは、フットボールの世界ではままあること。そして、負けているチームがその立場になったら、数的優位の側が押し込まれる可能性は更に高まる。数的優位にあり、なおかつ勝っているチームの立場からするとイライラすることだけれども、それは、幾つかの理由によってある程度説明できる。</p><hr /><p class="image"><img src="http://blog.urawamaniac.com/files/2010tokyo_home.jpg" width="750" height="525" alt="2010東京戦・ホーム"  /></p>
<p>フィンケが試合後<q>相手のチームに1人の退場者が出て、私たちが数的優位な状況になりますと、一人の監督にしてみれば非常に悩ましい状況が生まれてしまいます。なぜならば、無意識的に何人かの選手たちが集中力を失ってしまうことがあるからです。</q>と語っていたように、意識のズレが選手間に生じるのも一つの理由として挙げられる。ただ、今日の後半半ばから訪れた東京の時間帯は、より具体的な要因があると思う。</p>
<p>東京は、後半15分の段階でディフェンスを1枚削ってフォワードを投入し、前線の人数を増やしてより攻撃的に出てきた。こうなると、守勢に入ったタイミングでは数的不利・有利の関係は解消されてしまう（その分、浦和がカウンターに入れば、東京の守備は数的不利になる場面が当然増える）。また、東京は平山という明確なターゲットマンが存在するため（彼が競り勝てるかどうかは別の話）、前線を厚くしてフィフティーのボールを何度も入れていけば、浦和のディフェンスラインを押し下げる効果も果たすし、中盤に広大なスペースを提供することにつながる。</p>
<p>ある意味、数的不利になった東京の方が、負けているということもあってやる事べきがとても明確になったと思うし、更に浦和が抱える問題と東京の選手交代が完全に同期してしまい、後半の東京ペースにつながったと僕は考えている。城福が巧かったのは、赤嶺投入後すぐに梶山を投入したところ。そして、その梶山が思っていた以上に効いてしまった。梶山がボールキープに優れた展開力のある選手だということは周知の事実だろうし、怪我を抱えているとはいえ、運動量が落ち気味の浦和にとってみると厄介な存在だったと言える。</p>
<p>浦和のボランチ二人は、緒戦の反省もあってか前半から二人の関係性がとても良く、お互いのポジションを常に確認しながら攻守に連携の取れたプレーをしていて、それが浦和の中盤全体のポジショニングバランスを良化させ、巧く連動したプレスを掛けられていた。ただし、それは東京の中盤が飛車格落ちの状態だったということを差し引いて考えなくてはならない。浦和のディフェンスで常に問題なのは、守勢に入った時のポジショニングと、ディレイなのかアタックなのかの判断が曖昧なところにあると思う。</p>
<p>攻守の切り替えというのは、別にボールを取られたから全員が猛ダッシュで戻るとか、ボールを取ったから全員で攻め上がろうとするとか、そういうことを言うのではない。ボールの動きを常に視野に入れ、常にその次の動作を頭の中で描いておくことだと僕は考えている。たとえば、敵陣でボールを回しながら攻撃をしている時でも、仮にボールを奪われたらどのスペースが危険なのかとか、相手のフォワードがどんなポジション取りをしているかを頭に入れながら動き、いざボールが奪われた瞬間には、如何に相手のプレーをゴールから遠ざける方向へ導くのが、セオリーだと思う。</p>
<p>細貝と阿部は、自分のフィジカルに自信があるのだろうし、中盤で相手と1対1になった時、かなり高い確率で一発のタックルでボールを奪おうとする傾向がある。今日の前半は、そのボール奪取が良く効いていて、ほとんどピンチらしいピンチを招かなかった。しかし後半になり、ボールキープに長けた梶山が入ってくると様相は一変する。一発のタックルでボールが奪えず、二人で挟んでも体を入れ替えられてボールを繋がれる。一発でボールを奪えればそれは良いことだけれども、奪えなかった場合は相手にその分スペースを提供することになるのだ。</p>
<p>今日の後半は、その負の連鎖が連続して起こっていた。何度も梶山へアタックを繰り返すが、ボールを取れないため必然的に中盤はスペースが広がり気味になるし、クロスへの対応を考えるディフェンスラインはなかなか高い位置取りを出来ない。結果、一人少ない東京の方が中盤を制圧するようになり、浦和の対応は後手後手に回る。もう少し、中盤でディレイさせる判断をチーム全体が出来れば、無駄な体力の消費も避けられるし、試合はもっと落ち着いたものになると思う。</p>
<p>押し込まれたときの落ち着きの無さは、別に今に始まったことでも何でもなくて、浦和が抱える悪癖みたいなもの。逆に言えば、ずいぶんと改善されつつあるとさえ思う。勝ったとは言え、人数の少ない相手に押された印象があるから後味が良くない感じがするかも知れないけれど、僕はまったく心配していない。前半見られたビルドアップの形や、ポジショニングのバランスの良さなど、今まで浦和を見てきた中では感じられなかった組織的な動きがいくつも見られるようになっていた。間違いなく、もっともっと良くなる。</p>
<p>と、書いていたのを見直してたら悪い部分だけ抜き出したみたいになってしまったので、良い部分は続きでやろうかと（笑）。</p>
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		<title type="text">変化は唐突に訪れるものではない。</title>
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		<updated>2010-03-12T00:29:27+09:00</updated>
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			<name>怠惰屋</name>
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		</author>
		<summary type="text" xml:lang="ja">会社を定時にあがり、一路渋谷へ。だからといって別にサボっているわけじゃなく、歴とした会社名義でのセミナー出席。その名も「電子出版の未来」とな。本日の講師は、僕が毎日楽...</summary>
		<category term="雑記" label="雑記" scheme="http://blog.urawamaniac.com/index.php?c=5-" xml:lang="ja" />
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<p>会社を定時にあがり、一路渋谷へ。だからといって別にサボっているわけじゃなく、歴とした会社名義でのセミナー出席。その名も「<a href="http://agora-web.jp/archives/923712.html">電子出版の未来</a>」とな。本日の講師は、僕が毎日楽しみに見ている「<a href="http://techwave.jp/">Tech Wave</a>」編集長の湯川鶴章氏。新たなメディアを立ち上げて、新しい「本」のカタチを作り出そうとしている湯川氏の話は、ブログを読む以上に現実感に富んでいて、面白かったというよりも、いろんな意味で背中を押されたような感じがした。</p><hr /><p>出版社に居る人間は、どうしても「電子書籍」というだけでアレルギー反応を起こす人が多いし、僕も少し前までは似たような感じだったのだけれど、会社でやっている事業もあってか考え方に少しずつ変化が出てきていて、そこにとどめを刺したのがiPhoneの購入だった。今後数年間の間に、モノを読むという行為が紙だけで行われるのではなくなり、電子媒体が当たり前のようにそこへ介在するだろうことは、もう間違いないと思うようになった。</p>
<p>紙が今すぐ無くなるとかそういう話ではもちろん無いし、電子書籍のカタチがどんな風に形作られていくのかすらハッキリ言えばまったく判らないけれど、それでも、そういう方向に変化するのは恐らく必然なんだとも思う。34歳の僕は、出来るだけ長い間この業界で仕事をしてきたいと考えているし、そのためにはいくつもの変化を受容し、尚かつ自分も変化しなければならないと考えている。</p>
<p>変化と言えば、iPhoneもそうだけれど、Twitterを使うことで情報の収集方法と日常の時間の使い方にも大きな変化が出てきた。去年までは、空いた時間にすることと言えば鞄から書籍を取り出して読み耽るか、携帯電話でニュースサイトやミクシーを回るのがほとんどだったけれど、今はiPhoneに入っている電子書籍を読み、Twitterで情報を仕入れ、りついーとし、思いついたアイデアをevernoteで同期して、みたいな感じで隙間を埋めている。ミクシーにはまるでログインしなくなってしまった。</p>
<p>ソーシャルメディアという大きなくくりではミクシーもTwitterも同じ範疇に入るのだろうけれど、それとの付き合い方はかなり違っていて、より密な付き合いがミクシーであり、Twitterは来る者は拒まず、去る者は追わずといったひどく曖昧な境界線で出来ていると思う。その感じが嫌でなければTwitterってとても優れた場所だと思うし、個人的にはそこで何かをつぶやくことの心地よさを覚えてしまったので、しばらくの間は離れられないような気がしている。毎日何かしらつぶやいているので、ぜひ<a href="http://twitter.com/taidaya5">フォローしてください</a>。</p>
<p>あと、urawamaniac傘下に一つブログを吸収した（このネタ古すぎて誰も覚えてないと思うけど）。「<a href="http://yas.urawamaniac.com/">The Republic of urawa</a>」。僕はyas・ブッフバルト氏の書くロジカルな文章のファンであり、休止に追い込まれていたのが残念でならなかったのだけれど、今回幸運にも復活のお手伝いをすることができた。凄く嬉しい。</p>
<p>最後に一つだけ。僕はスタジアムで暴力をふるったことはないし、ずっとそれには反対の立場を取っている。言葉の暴力だけは別だけれども。</p>
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		<title type="text">2010Jリーグ第1節　鹿島アントラーズ戦</title>
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		<updated>2010-03-10T01:37:07+09:00</updated>
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		<summary type="text" xml:lang="ja">負けるのはいつでも嫌なものだけれど、その相手が鹿島になると、その感情は何倍にも増幅される。試合内容や新しいコール、スタジアムの雰囲気はいつも通り、いやもしくはそれ以上...</summary>
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		<content type="xhtml" xml:lang="ja">
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<p>負けるのはいつでも嫌なものだけれど、その相手が鹿島になると、その感情は何倍にも増幅される。試合内容や新しいコール、スタジアムの雰囲気はいつも通り、いやもしくはそれ以上に体に残っている。でも、悔しいという感情だけが体のそこかしこから飛び出さんばかりで、試合のことを振り返る余裕がなかったから、記憶の抽斗にカギをかけ、この数日間を過ごしていた。</p><hr /><p>なんか最近鹿島に全然勝ててないなという感じが強くあって、記憶を辿ると昨年から3連敗。2009年は、久しぶりにダブルを食らった年だった。でもそれ以前に遡ると思ったほど負けてない。2008年は1勝1分だし。あれそんなもんだったっけ。ついでに2003年まで下ってみたら、これが良い勝負しているんだ。2003年から2010年の開幕戦を含めたリーグ戦では、ホーム：3勝3敗1分・アウェイ：2勝3敗3分・合計：5勝6敗4分と、ほぼ五分の星で、かなり良い勝負をしている。まあ、それ以前を含めるととんでもない事になってるんだけどね…。</p>
<p>なんてことを考えていたら随分楽になって、昨日の夜はようやく試合の映像を見直すことが出来た。改めて見ると、現地で感じていたのと同じ感覚が甦ってきた。その前の週、新宿のネイキッドロフトで行われたトークセッションで聞いていた話がフラッシュバックしてくる。「フィンケは、日本人が4バックの動き方をもっと知っていると思っていたみたい。」「こんなことを教えなきゃならないのか？」</p>
<p class="imgL"><img src="http://blog.urawamaniac.com/files/2010kashima_away.jpg" width="300" height="400" alt="2010鹿島戦・アウェイ"  /><p>
<p>立ち上がりに喫した失点は、紛れもなくディフェンスラインのミステイク。ラインディフェンスではあるまじき行為を、坪井はしていたと思う。小笠原がクロスを入れようとしていたタイミングの時、対面では平川が対峙していて、ラインの起点はそこになる。暢久はそこに合わせてラインを作り、宇賀神もしっかり一つのラインになっていた。しかし、坪井は何故か余る位置にポジションを取り、尚かつマーカーであるコオロギを離してしまっていた。</p>
<p>たぶん距離で言えば1メートルちょっとのズレだとは思うけれど、ラインディフェンスでは致命的なポジショニングのズレ。こういうことを繰り返していると、失点は絶対に減っていかない。スタジアムではコオロギに斜めに走り込まれたんだと思っていたのだけれど、映像を見返すとどうしてもそういう風には見えず、単純にラインを作れていなかったのだ。思っていたよりも重傷だと思う。キャンプでフィンケはディフェンスの練習ばかりしていたみたいだし、前線から中盤を含めた攻守の切り替えはずいぶん良くなってきたと思えただけに、最終ラインの不安定さは残念だった。</p>
<p>逆に、攻撃の面では良い部分がいくつも見られたと僕は思っているし、それほど心配していない。柏木は想像通り優れたプレーを見せてくれて、特に秀逸だったのが、後半エジミウソンの落としを達也がミドルシュートした場面。このとき、柏木はペナルティアーク周辺にいたエジミウソンから20メートル近く後方に位置していて、そこからグラウンダーの縦パスを入れてきた。そのパスをダイレクトでエジが落とし、達也がシュートを放つ。得点にはつながらなかったものの、今までの浦和ではほとんど見たことが無い形だったと思う。</p>
<p>柏木のグラウンダーはレンジが長く、更に縦へ入れようとする意志がとても強い。また、エジミウソンの数メートル付近に達也が居たということも大きい。サイドへ展開して打開しようとする場面が多い今の浦和だけれど、こうした形を持てるのは、攻撃にアクセントをつけるためにも重要なことだ。柏木は、パスの相手が数センチでもマーカーを外せば入れてくるし、また入れられるだけの技術と視野がある。2本ダイレクトがつながっただけでシュートまで持ち込めるということは、相手に引かれて手詰まり感があっても、そのプレーには数秒でそこを打開できる力があると言える。また、技術の高さで勝負するが故、たとえ読まれていたとしても進められる強さがある。開幕戦ではその頻度が多いとは言えなかったけれど、今季からスタメンを奪ったセルヒオや宇賀神を含めて、すり合わせにかかる時間はそれほど必要ないと思う。</p>
<p>ディフェンスラインがどれだけ整備されるかは、たぶん選手たちに染みついた古いやり方をどれだけ払拭出来るかに掛かってるし、そのためには選手の入れ替えも必要なのかも知れない。中盤の作りや、攻撃への仕掛けは昨年から引き続いた流動的な動きのあるやり方を踏襲していて、さらにそこへギアチェンジのパスを入れられる柏木が加入し、仕掛けでアクセントを付けられるセルヒオと宇賀神がスタメンを勝ち取った。攻めの形は、十分に作り出せるんじゃないかなと感じている。</p>
<p>良い面と悪い面が両方出た開幕戦は、結果こそ0-2の敗戦と同じ数字になってしまったけれど、僕は一つとして同じ印象を持っていない。去年は、本当に手も足も出なかった感じがそこかしこから感じられた。ただ、浦和が明らかに前年までと違う内容のフットボールをやっているのを知れて、単純に夢を見られた。今年は、もちろん人によって感じ方は違うだろうけれど、僕は手も足も出ないなんてまったく思わなかった。今年は、浦和がどんな風に変わるのかを楽しみにするのではなく、成熟していく若い浦和を見られるんだと。不確定なワクワク感は完全に消失し、どっしりと腰を据えて進んでいく浦和の姿が今年は見られると思う。何年か前に見た光景が、既視感のように目の前を駆け抜けていく。</p>
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